多くの来街者を抱える渋谷では、災害対策の一環として「シブヤ・アロープロジェクト」を実施しています。
帰宅困難者の安全を確保するための取り組みで、街の各所でプロジェクトのアート作品が見られます。
そんな渋谷の災害対策である、「シブヤ・アロープロジェクト」の概要や実施例についてご紹介します。
渋谷区の災害対策「シブヤ・アロープロジェクト」の概要
「シブヤ・アロープロジェクト」とは、災害発生時における「一時退避場所」の位置を示す矢印サインをアーティスティックに表現することで人々の意識に印象付けるプロジェクトのことです。
地震などの大規模な災害が発生すると、渋谷周辺では多くの帰宅困難者が発生すると予想されています。
そこで帰宅困難者の支援施設が開設されるまでの間、安全に留まれる一時退避場所まで人々を誘導しなければなりません。
「シブヤ・アロープロジェクト」では災害対策として、一時退避場所に向けた矢印サインを設置する取り組みを実施しています。
平常時においても人々の注目を集めるよう、さまざまなアート作品が街頭に設置されています。
渋谷区の災害対策「シブヤ・アロープロジェクト」の実施例
渋谷周辺では災害対策として、「シブヤ・アロープロジェクト」の矢印サインを設置しています。
代々木公園もしくは青山学院大学の方角を示すもので、さまざまなスポットでオブジェや壁画が掲出されています。
これまでの実施例は、以下のとおりです。
清掃事務所壁面
清掃事務所の4階壁面に設置されている矢印サインは、ポップな印象のチューブで造形されています。
全長は12mで、遠くからでも一時退避場所の方角を確認できるオブジェです。
渋谷キャスト前
矢印が茂る樹木をイメージしたオブジェです。
枝や葉がカラフルな矢印になっており、ブレながらも一方向を示しています。
渋谷宇田川架道橋下
渋谷宇田川架道橋下に掲出された壁画で、原色を多用したカラフルなデザインが映える矢印サインです。
また全面に施された落書き防止のコーティングにより、落書きされても簡単に除去できるようになりました。
JR東日本高架下アロー
JR東日本高架下アローでは、複数名のアーティストが手がける壁画が掲出されています。
異なる作風・ジャンルの矢印サインが並んでおり、薄暗い高架下が華やかに彩られているアートスポットです。
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